スペイン1部ビリャレアルの日本代表MF久保建英(19)が、今冬に再び移籍する可能性が出てきた。

 リーグ開幕から5戦連続でスタメン落ちし、途中出場(計54分)が続いている中、スペイン紙「ムンド・デポルティボ」は地元ラジオ局「ラジオ・マルカ」の情報を引用し「久保の保有権を持つ(スペイン1部)レアル・マドリードは、ビリャレアルがわずかなプレータイムしか与えないため、レンタル契約を破棄して移籍を検討し始めている」と報じた。

 Rマドリードや久保がスペイン国内外から届いたオファーを検討し、ビリャレアルを選んだのは、ウナイ・エメリ監督(48)が加入を熱望したからだ。指揮官が実力を高く評価する久保を積極起用し、欧州リーグ参戦で昨季のマジョルカ(今季は2部に降格)よりレベルの高い環境でさらなる成長を見込めることが主な理由だった。

 しかし、ここまで想定と異なる現状に“白い巨人”が再移籍を検討するのも無理はない。スペインメディア「ディフェンサ・セントラル」によると、“日本の至宝”と契約しているアディダス社まで出場機会増を迫っているという。久保の出番が少ないため、アジア戦略の主力広告塔として期待するほど効果を上げられていないのだ。

 アディダス社はRマドリードのオフィシャルサプライヤーという関係性もあってのことだろうが、久保には実力でスタメンの座をつかんでほしいところだ。