ドイツ1部Eフランクフルトとの契約延長が決まった鎌田大地(24)はクラブ公式サイトで「フランクフルトはとても居心地がいい。昨季は自分の良さを出せたので、さらなる成長を見せたい」と意気込みを語ったが、契約延長交渉は予想以上に時間がかかった。

 この裏にあったのは、鎌田を抱える2人の代理人の考え方の相違だったといわれる。ドイツ紙「ビルト」によると、これまで多くの日本人選手と関わってきたトーマス・クロート氏はEフランクフルトへの残留を勧めていたが、他クラブからのオファーを待ったロベルト佃氏が交渉に及び腰だったという。

 鎌田は昨季、ドイツ1部初ゴールを含む公式戦10得点をマーク。特に欧州リーグ(EL)での活躍が顕著だったこともあり、ビッグクラブへの移籍を狙っていた。だが、結局目ぼしいオファーはなかったようだ。

 8日に会見したMF長谷部誠(36=Eフランクフルト)は鎌田の契約について言及しており、「昨季は安定感に欠けていた。同じ日本人として、てんぐになったらちゃんと言わないといけない。まず1年間継続的に良いパフォーマンスを見せるべき」。大先輩からの貴重な言葉も今回の決定に少なからず影響があったとみられる。