メッシ禁断のレアル移籍をスペインリーグが後押し?

2020年09月01日 11時00分

悩めるメッシの頭には“禁断の移籍”の選択肢も!?(ロイター)

 スペイン1部バルセロナからの退団騒動に揺れるアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(33)が“禁断の移籍”に出る可能性は――。フリーでの移籍を求めるメッシに対して、バルセロナは7億ユーロ(約880億円)もの移籍金を要求して残留を望んでいる。法廷闘争の可能性が高まる中、スペインでは同国内の移籍が浮上。獲得可能なのはバルサの最大ライバル、レアル・マドリードくらいだが、果たして実現するのか。

 スペイン紙「ムンドデポルティーボ」によると、2日にメッシの代理人を務める父ホルヘ氏とバルセロナのジョゼップ・バルトメウ会長(57)が会談を行う見込み。とはいえメッシ側にはフリー移籍の希望を譲る考えはなく、交渉が決裂すればメッシは身動きがとれなくなり、いよいよ法廷闘争に突入するしかない。

 仮に移籍容認となれば恩師のジョゼップ・グアルディオラ監督(49)率いるイングランド・プレミアリーグの強豪マンチェスター・シティーが最有力候補となるが、フリー移籍が認められない限り、やはりネックになるのは巨額な移籍金。そこで意外な選択肢が浮上してきた。

 スペイン紙「スポルト」は「メッシ、国内移籍は実現可能か」との見出しで同国内クラブへの移籍が有力と報道。その理由として、法廷闘争が長引いた場合に選手がプレーするための措置である“仮移籍”の規定を引用。移籍金の支払いを巡る結論が出る前に移籍が認められる仮移籍において、国外クラブは加入時に移籍金を支払う必要があるが、国内クラブならばリーグ内規定により支払い義務が生じないという。そのため移籍のハードルが低くなり、スペイン国内の移籍が現実的な選択肢になるというのだ。

 もしメッシが国内に目を向けたら、行き先は一つしかない。移籍金を別にしても、100億円前後が必要なメッシの高額年俸を払えるのはバルセロナの永遠のライバル、Rマドリードだけだ。一方で、両クラブ間の移籍は“禁断の移籍”と呼ばれ、2000年に元ポルトガル代表FWルイス・フィーゴがバルサからRマドリードへ移籍した際には大バッシングを受けた。そんなことがあり得るのか。

 欧州事情に詳しいJクラブ関係者は「今の状況で世論はメッシの味方だし、もしそうなっても大きな批判になることはないのでは。リーグ側もとにかく国内にとどまってくれるなら、Rマドリードへの移籍で妥協点を見いだす形を模索するかもしれない」と指摘する。

 今回の騒動ではスペインリーグがバルセロナ側の主張に沿って、メッシ移籍の場合は「移籍金が必要」との見解を示した。この背景には、メッシがマンCなど現状で有力視される国外クラブへ移籍した場合に、スペインリーグは放映権料など大幅な収入減が確実なため「引き留め工作」との見方がある。ただ、同国内のRマドリードならばリーグの収入は減るどころか、話題性もあって増加も見込める。仮移籍はリーグの許可が必要だが、今度はメッシ側に有利に働く“認める決断”を下す可能性がある。

 様々な思惑が絡みながら、メッシとRマドリードのジネディーヌ・ジダン監督(48)が奇跡の合体となるのか。まさかの“大穴決着”もないとは言い切れない。