〝日本の至宝〟久保建英の来季去就を惑わせるRマドリードの同僚

2020年07月21日 06時15分

来季の去就が注目される久保建英(ロイター)

〝日本の至宝〟の新天地探しが本格スタートする。スペイン1部マジョルカで全日程を終えた日本代表MF久保建英(19)は、このまま退団することが確実で来季の行き先が注目されている。国内外の約30チームが久保獲得に興味を示す中で、所属元の同1部レアル・マドリードはスペイン国内で新たなレンタル先を探す方針。ただ決定には、久保と同じRマドリード所属のレンタル組がカギを握りそうだ。

 昨夏に加入した強豪Rマドリードから1シーズンの期限付きでマジョルカに移籍し、今季リーグ戦で35試合に出場して4得点4アシスト。チームは19位と低迷して2部降格となったが、終盤戦の好パフォーマンスを見せ、スペイン挑戦1年目はまずまずの結果だった。

 このまま退団は確実だが、来季の去就は流動的ながらも、すでにスペイン内外の約30チームが獲得へ向けた動きを見せている。本紙が昨報したようにRマドリード側は出場機会を重視し、フランス1部パリ・サンジェルマンなどビッグクラブは移籍先として除外する構え。地元紙「アス」も「クボはスペインリーグへの適応を進めるため国内にとどまるつもりだ。Rマドリードからのアドバイスも尊重する方針」と伝えており、現時点で両者の考えは〝国内移籍〟で一致している。

 もちろんスペインのクラブからも多くの関心を寄せられている。来季の欧州リーグ(EL)の出場権を得たレアル・ソシエダードをはじめビリャレアル、ヘタフェ、ベティスといった上位、古豪チームが獲得に乗り出すが、新天地を絞り込むのは久保の意向に加えて〝ライバル〟たちの動きも複雑に絡み合いそうだ。

 スペイン紙「エル・デスマルケ」は「ベティスがクボとMFオスカル・ロドリゲス(22=レガネス)の獲得を目指している」と報じ、久保と同じくRマドリードから期限付き移籍で武者修行に出ているロドリゲスもリストアップ。これはベティスに限った話ではなく、2人を同時に獲得候補に挙げるクラブは多い。

 というのも、2人はポジションやプレースタイル、FKを得意とする点が酷似。ただ、今季9ゴールを挙げ、スペイン出身のロドリゲスの加入を最優先させているクラブもあって、EU圏外枠の久保にとっては新天地探しの強力なライバルになるわけだ。

 さらに久保の移籍先として、かねて有力視されるRソシエダードは、同じくRマドリードからレンタルで獲得し、今季大活躍したMFマルティン・ウーデゴール(21)の残留を最優先する方針。もともと久保は、ウーデゴールが復帰した際の後釜としてリストアップされていただけに、交渉は〝同僚〟の動向に左右される。

 シーズンが終わってもピッチ外でシ烈な争いが続きそうだ。