マジョルカ・久保建英の移籍先からレアルがビッグクラブを排除する理由

2020年07月20日 11時00分

マジョルカ・久保

 欧州サッカー界が注目する日本代表MF久保建英(19)の去就は“脱ビッグクラブ路線”となりそうだ。今季プレーしたスペイン1部マジョルカの2部降格が決定したため、退団が確実となり、来季は再びレンタル移籍が濃厚。すでに欧州ビッグクラブからも続々と関心を寄せられており、いよいよ本格的な争奪戦がスタートするが、所属元の同1部レアル・マドリードは“名”より“実”を取る方針のようだ。

 レンタルで加入したマジョルカと久保の契約は今季末まで。地元メディアでは契約延長の可能性も報じられたものの、チームが2部に降格したため、このまま退団することが決定的だ。

 初めてのスペイン1部とあって序盤戦は苦しんだ久保も新型コロナウイルス感染拡大に伴うリーグ中断が明けた6月以降は、目覚ましいパフォーマンスを披露。所属元のRマドリードも高く評価しているが、EU圏外枠(3枠)の問題もあって“白い巨人”でのプレーは難しい見通しで、来季も引き続きレンタル移籍が濃厚だ。

 そこで欧州各クラブが久保獲得に乗り出している。地元紙「アス」は国内外の30クラブからオファーがあると報道。本紙も報じたように、かねて熱視線を注いでいるフランス1部パリ・サンジェルマンをはじめイタリア1部ACミラン、ドイツ1部ドルトムント、オランダ1部アヤックスが日本人アタッカーにラブコール。さらにドイツメディア「フースバルヨーロッパ」によると、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティーも久保に興味を示しているという。

 世界最高峰リーグの強豪クラブが関心を持つように、その去就は欧州サッカー界でも注目の的と言える。久保にとっても欧州チャンピオンズリーグ(CL)や欧州リーグ(EL)に出場するようなビッグクラブで世界トップ選手と切磋琢磨すれば、さらなる成長、レベルアップは確実。さらに注目度も大幅アップと決して悪い話ではない。

 しかし、J1クラブの強化担当者はこう指摘する。「レアルはビッグクラブには貸し出さないよ。久保に経験を積ませるため(レンタルに)出すわけだからね。ビッグクラブだと、試合に出られない可能性もあるし、出られても後半途中とか。それじゃ意味がないから。レアルとすれば中堅クラブくらいに移籍させたいんじゃないか」

 世界中からスター選手が集まる強豪クラブでは競争が激しく、久保のような逸材でも出場機会はままならない。それこそ所属元のRマドリードも同じ状況だけに、できるだけ実戦でプレーするチャンスがあるクラブが武者修行にはピッタリというわけだ。

 これから久保の争奪戦が本格化する中で、意中のクラブは見つかるだろうか。