“侍ストライカー”が貴重な決勝弾だ。スペイン2部ウエスカの元日本代表FW岡崎慎司(34)は8日(日本時間9日)に本拠地でのアルコルコン戦に2試合ぶりに先発し、今季11得点目となるゴールを決めた。

 1―1で迎えた前半アディショナルタイム、ペナルティーエリア中央付近にいた岡崎は右サイドからの鋭いクロスに素早く反応。得意のダイビングヘッドでゴールネットを揺らし、勝ち越しに成功した。岡崎は後半26分に交代したが、このゴールが決勝点となり、2―1で勝利。好パフォーマンスでチームの白星に貢献した。今季11ゴール目はスペイン1、2部リーグで2006―07年に2部ヌマンシアのFW福田健二がマークした日本人最多得点(10ゴール)を超える新記録。13―14年のドイツ1部マインツ時代に決めたシーズン15得点は、同国の日本人最多記録となっており“2か国”制覇となった。

 1部自動昇格圏となる2位のウエスカは元日本代表MF香川真司(31)が所属する3位サラゴサとデッドヒートを繰り広げている中、この勝利で勝ち点3差をつけた。残り3試合となる中、岡崎は「さらにゴールを積み重ねていきたい」と貪欲な姿勢で、チームを勝利に導くはずだ。