マジョルカ・久保建英 因縁のレアル相手に4人抜きドリブル パリSG、ミラン…争奪戦は本格化

2020年06月25日 16時40分

巧みなボールタッチでセルヒオラモス(左端)も抜き去った久保(AP)

【スペイン・マドリード24日(日本時間25日)発】日本の至宝のプレーは名将にどう映ったのか。スペイン1部リーグ第31節、マジョルカのMF久保建英(19)は敵地で自身の保有権を持つレアル・マドリードと初対戦したが、試合は0―2で敗れた。それでもシュート3本を放つ奮闘を見せ、レアルのジネディーヌ・ジダン監督(48)に猛アピール。来季の復帰を含め、今後の去就も慌ただしくなりそうだ。

 首位を走るレアルに対し、マジョルカは降格圏の18位に低迷。試合は圧倒的なレアルのペースで進み、前半19分、MFモドリッチからのパスを受けたFWビニシウスが先制のゴールネットを揺らした。後半11分にはゴール前で得たFKのチャンスをDFセルヒオラモスが鮮やかに決めて追加点を奪った。

 だが、2トップの一角で起用された久保も黙ってはいなかった。17分には右サイドから4人抜きのドリブルを見せてペナルティーエリアに侵入。その勢いのまま右足でシュートを放った。ボールは右サイドネットをかすめて外れたが、劣勢の中で合計3本のシュートを放ち、0―2の敗戦の中でも秘めたる実力の片鱗をのぞかせた。

 レアルからマジョルカにレンタル移籍している久保にとって、現在注目されるのは来季の所属先。すでに国を超えた争奪戦が始まっているが、その中で久保にラブコールを送り続けているのがフランス1部の名門パリ・サンジェルマンだ。

 スペイン紙「アス」は久保を大々的に取り上げ、各国のクラブからオファーが殺到する現状を紹介する中でもパリSGは超本気モード。かつてJ1鹿島でプレーするなど日本に精通しスポーツディレクターを務めるレオナルド氏(50)が直々に動いたとし、年俸400万ユーロ(約4億8000万円)を準備していると報じられた。

 ただ、レアルは完全移籍となるオファーを受けるつもりはない。それだけに、レンタルでの獲得を狙う強豪クラブが多いのも事実だ。本命と言われるレアル・ソシエダードを筆頭にベティスなど同じスペインの10クラブが獲得を打診したもよう。さらにイタリア1部ACミランやラツィオ、オランダ1部アヤックス、スコットランド1部セルティック。欧州各国の名だたる名門クラブが久保に熱視線を注いでいる。

 Rマドリードはスペイン国内で欧州カップに出場するクラブで経験を積ませたい考え。ジダン監督は試合前日会見で久保に言及し「彼のシーズンは良いものになっている。試合に出続けているのは彼と我々が望んでいたもの」と評価した。久保の周辺はしばらく騒がしくなりそうだ。