ブラジルサッカー連盟は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で政府からの財政的な保証が得られないとして、2023年の女子W杯の開催地への立候補を取りやめると発表した。同大会の開催を目指している日本にとってはライバルが減ったことで追い風という見方もあるが、決して安閑としていられない状況でもある。大会には日本のほか、コロンビア、オーストラリアとニュージーランドが共催で立候補。この中でコロンビアは南米での初開催という“売り”があり、女子サッカーの普及を進める国際サッカー連盟(FIFA)のコンセプトに合っている。

 しかも、今回断念したブラジルは同大陸のコロンビア支持を表明。政治力の強さに定評がある南米連盟が一枚岩になることは他大陸の票の確保にもつながるだけに、日本にとっては厳しい戦いになるのは否めない。

 FIFAは25日に開催地を決める。