長谷部 欧州初の日本人監督への道

2020年05月25日 16時40分

長谷部はウェブ会見で指導者への興味を隠さなかった

 サッカー日本代表が誇るレジェンド主将は、引退後も前途洋々だ。

 ドイツ1部Eフランクフルトに所属する元日本代表MF長谷部誠(36)がウェブ上で取材に応じ、クラブとの契約延長について詳細を説明した。クラブ側とは選手として2021年6月30日まで契約を延長し、加えて今年7月1日からアンバサダー契約を3年間締結。来季は選手とアンバサダーを兼任する“二刀流”となり、来季以降に他クラブへ移籍した場合も同契約は続く。

 注目すべきは、指導者ライセンスの取得をクラブ側がサポートする条項だ。「僕がチームに頼んで契約の中に入れてもらった。ドイツで指導者の勉強をする。ライセンスを取ったり、クラブの若いカテゴリーで指導をさせてもらったり。(引退後の)興味あるものとして指導者は考えているので」(長谷部)。ドイツサッカー連盟と協議の上で、今年中にも通信制を利用して指導者ライセンス取得に向けた学習を開始する。

「来季が終わった後にサッカーを辞めるかどうか全く決めていない」という長谷部だが、指導者に転身すれば引っ張りだこになるのは確実だ。「欧州の一流国で監督というのが大きな目標なんだろう。ただ将来的にはJ(クラブ)も(日本サッカー)協会も絶対欲しいだろうね」と別の欧州組を担当する代理人は指摘する。

 語学堪能な長谷部は長年キャリアを築いてきたドイツでも人間性やリーダーシップが高く評価されており、欧州の舞台で活躍する初の日本人指導者として期待が大きい。さらに、古巣の浦和をはじめとしたJクラブはもちろん、長きにわたって主将としてけん引してきた日本代表の監督もサッカー界全体から待望されている。日本協会もその資質を評価しており、5月に立ち上げたアスリート委員会の委員に抜てきしたばかりだ。

“長谷部監督”は名将への道をどのチームから歩み始めるか。