再開したドイツリーグに高まる「不信感」

2020年05月19日 16時40分

大迫所属のブレーメンは再開初戦に完敗(ロイター)

 ドイツリーグ再開に“反対運動”が起きている。日本代表FW大迫勇也(30)の所属するブレーメンは18日(日本時間19日)にホームでレーバークーゼンに1―4で敗戦。大迫は後半40分から出場も見せ場なく終わったが、同国では不穏なムードも漂っている。

 ドイツの公共放送「ドイチェ・ヴェレ」など複数メディアは、17日にケルン―マインツ戦が開催されたラインエネルギーシュタディオン周辺で「健康よりも金が大事なんだ」などとサッカーの試合再開を批判する内容が書かれた多数のポスターが張られている様子を報道。サポーターからも「ゴーストゲーム(無観客試合)では解決にならない」といった声が上がっていると伝えた。

 ドイツでは感染者数がいったん減少したものの、リーグ戦の再開直前から再び増加傾向に転じており、ドイツの公共放送連盟「ARD」の世論調査では半数以上の国民が試合再開に反対。感染状況が終息へ向かっているとは言えない状況にもかかわらず再開を強行したことが“見切り発車”ととらえられ、ドイツサッカー界への不信感が高まっている。

「ドイチェ・ヴェレ」は「クラブが巨額の支出をカバーするために放映権収入に依存しているのは間違っている」と指摘。そんな国民の声が反対運動に表れた格好で、大胆な決断を下したドイツリーグの前途は多難だ。