久保 来季のレアル復帰を阻む「移籍金ゼロ加入」経緯

2020年04月23日 16時40分

去就注目の久保。来季の所属先は?(ロイター)

 スペイン1部マジョルカでプレーする日本代表MF久保建英(18)の去就が話題沸騰だ。新型コロナウイルス感染拡大の影響でリーグ戦を中断している中、地元メディアは“日本の至宝”について同国1部レアル・マドリードへの復帰を含めた来季の所属クラブについて報道。様々な去就プランが浮上しているが、ビッグクラブへの入団経緯が今後の処遇にも大きく影響するという。

 今季レンタル移籍で加入した久保はマジョルカでは思うようなパフォーマンスを発揮できていない中、すでに注目は来季の去就に移っている。

 地元紙「アス」などの各メディアは、スペイン1部レアル・ソシエダードへの再レンタルやイングランド・プレミアリーグのアーセナルなど海外クラブへの移籍を報じるとともに、Rマドリード復帰にも言及。来季の新チーム編成をはじめ、ジネディーヌ・ジダン監督(47)の発言、外国人3枠(EU圏外)問題など様々な角度から久保の未来を“予測”している。

 そんな中、久保の来季動向は昨年夏にJ1FC東京から移籍金ゼロで加入したことが大きなポイントになるという。公認資格を持つ選手代理人は「久保が来季のRマドリードでトップに定着できるかといえば、外国人枠もあるので難しいだろう。それにクラブとすれば久保よりもブラジル人を優先するんじゃないか。なぜ? お金をかけているからだよ。移籍金を何十億円も払っている」と指摘した。

 Rマドリードには、久保と同世代で外国人枠となるブラジル人のFWビニシウス(19)とFWロドリゴ(19)が所属。まだ10代の選手ながら、それぞれに移籍金4500万ユーロ(約52億円)の大金を投じて獲得した期待のスター候補生だ。クラブ側とすれば投資額に見合った躍進を期待しており、久保を含めた3人の選択となった場合に「当然ながら久保の優先順位は低くなるだろう」(同代理人)というわけだ。

 しかも新型コロナウイルス感染拡大が追い打ちをかけるという。Jクラブ関係者は「このオフは戦力補強しようにもコロナの影響もあるから40億円とか50億円とか、大金をかけるクラブは少ないだろう。だから、どこも若手育成を加速させるだろう」。Rマドリードも例外ではない。早く主力に成長させたいブラジル人の存在もあって久保が“冷遇”を受けかねないわけだ。

 現在スペインリーグは中断し、久保も自宅で調整を続けている。「アス」紙のインタビューで「僕の望みはマドリードのユニホームを着て(本拠地の)ベルナベウでプレーすること」と“白い巨人”復帰を熱望していたが、注目される来季も引き続き、武者修行が濃厚なようだ。