長谷部の進退は? コロナ禍でEフランクフルトが契約延長を撤回

2020年04月17日 16時40分

来季去就が注目される長谷部(ロイター)

 新型コロナウイルス感染拡大が元日本代表キャプテンに大きな影響を与えている。欧州各国リーグの中断が続いている中、ドイツ1部Eフランクフルトは今季限りで契約満了となるMF長谷部誠(36)の“今後”について、検討していた契約延長の方針を撤回。現地では現役引退も噂される一方、古巣J1浦和を筆頭にJ復帰待望論も高まるなど、注目される長谷部の去就とは――。

 長谷部とEフランクフルトとの契約は6月末までとなっているが、契約延長が既定路線だった。今季も前半戦では一定の出場機会を確保しており、昨年末に帰国した際にはクラブ側から契約延長オファーを受けていることを認めた上で「契約に関してはチームとゆっくり話していきたい」と語っていた。

 しかし、その後の新型コロナ禍により状況は一変。公式戦は中断して再開の見通しがいまだに立たない中、ドイツでは多くのクラブで経営が悪化。英テレビ局「スカイ」ドイツ版では、Eフランクフルトが今季で契約の切れる選手の延長方針は白紙にすると報じ、スポーツディレクターを務めるフレディ・ボビッチ氏(48)は「難しい決断をすることになる」とコメント。長谷部らベテランにとって長期中断によるコンディション維持も難しく、地元紙「フランクフルター・アルゲマイネ」は引退の可能性も指摘するほどだ。

 Eフランクフルトは、引退となれば幹部候補として迎え入れたい意向を示唆しているが、長谷部の力を必要とするチームもある。東京五輪に臨むサッカー男子代表だ。森保一監督(51)はオーバーエージ候補の目玉として2018年ロシアW杯後に代表引退した長谷部の復帰を熱望。2月の欧州視察で直接要請し「協力はしたい」との返答をもらっている。長年代表で発揮した強力なリーダーシップが、来夏に延期された東京五輪での金メダル取りの武器になると期待されているのだ。

 そうなると、Jリーグ復帰も有力視される。このままEフランクフルト退団となれば「多くのJクラブが関心を示すのは間違いない」(Jクラブ関係者)。特に古巣の浦和ではサポーターから復帰を待望する声が根強く、長谷部にとってもプロ生活をスタートさせた特別なクラブだ。昨年5月に埼玉スタジアムを訪問した際には「温かく迎えてくれてすごくありがたい。自分ができることがあれば、これからも様々な形で協力したい」と“浦和愛”を熱く語っていたほどだ。

 新型コロナ禍によってサッカー人生の岐路に立たされた長谷部はどんな決断を下すのか。