打ち切りか再開か 欧州各国リーグは大紛糾

2020年04月09日 16時40分

堂安(手前)らが所属するオランダは再開する見込みだが…(ロイター)

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中断している欧州各国リーグが、再開のタイミングを巡って大紛糾している。

 オランダの1、2部が6月19日から無観客試合でリーグ戦の再開を検討しているとオランダ紙「テレグラフ」など複数の現地メディアが報じた。8月末までにリーグ戦の残る日程を消化する見込みだという。

 無観客試合でも未消化のリーグ戦を実施することで放映権収入の確保を狙ってのことだが、オランダのサッカー界は一枚岩ではない。現在首位を走るアヤックスをはじめ、日本代表MF堂安律(21)が所属するPSVアイントホーフェン、DF菅原由勢(19)のAZなど強豪クラブが揃ってリーグ戦の打ち切りを主張。AZのロバート・エーンホーンGM(52)は複数のオランダメディアに「コロナウイルスの現状は極めて懸念があり、無観客試合で残りのシーズンを実施するというのは見当違いだ」とリーグの姿勢を厳しく非難。選手やスタッフらの安全を最優先に今季の再開は断念すべきと訴えている。

 また「フットボールイタリア」は、イタリア1部ウディネーゼでスポーツディレクターを務めるピエルパオロ・マリーノ氏が「(イングランド)プレミアリーグが今季の打ち切りを発表しようとしている」と語ったと報じたが、放映権やスポンサー収入が莫大なためイングランドでは再開論も根強い。

 欧州サッカー連盟(UEFA)は各国リーグについて「再開して全日程を終えるべき」との見解を示す一方で、各国でなかなか足並みが揃わないのが実情だ。