イングランド・プレミアリーグのリバプールに所属する日本代表MF南野拓実(25)が窮地に陥っている。1月に加入も新型コロナウイルス感染拡大の影響で活動停止となり、チームに順応できないまま。さらに今夏には強力なライバルの補強が予想されており、立場は苦しくなるばかりだ。

 リバプールは、新型コロナ禍で英国政府が外出禁止措置を取ったためチームとしての活動を停止。今後はテレビ電話を使用したトレーニングが検討されているものの、連係練習などはできず、加入したばかりの南野にとってはチームの戦術に順応する機会が減って大きなビハインドとなっている。

 こうした状況に、地元紙「リバプールエコー」は「個別練習を課されているが、新加入選手が強度に慣れるための練習はできない」と指摘。新型コロナ禍の「犠牲者となった」と伝え、南野に同情を寄せるほど苦しい状況だ。

 さらに、今後は新たな難題が浮上してくる。ユルゲン・クロップ監督(52)の希望で今夏に攻撃陣のライバルが加入しそうなのだ。

 スペイン紙「スポルト」は「(移籍金)9000万ユーロ(約106億円)で(FWウスマヌ)デンベレ(22=バルセロナ)の獲得オファーを準備しているようだ。クロップは、デンベレが(ドイツ1部)ドルトムント時代に示したプレーのとりこだ」と、フランス代表ストライカー獲得に向けた動きを報じた。

 また、英紙「デーリー・エクスプレス」は今夏の補強候補として、スペイン1部レアル・マドリードで活躍するブラジル代表FWビニシウス(19)、さらにマンチェスター・シティー(イングランド)に所属するイングランド代表FWラヒーム・スターリング(25)の出戻りを画策していると報道。いずれも強豪国のエース級ストライカーで南野は厳しいサバイバルにさらされることになる。

 森保ジャパンのエースは数々の逆境をはねのけることができるか。