ボタフォゴ移籍 本田を悩ませる?2大レジェンド

2020年02月10日 16時40分

会見で背番号4を披露した本田(AP)

 反動が怖い? ブラジル1部ボタフォゴに加入した元日本代表MF本田圭佑(33)が、現地で大きな期待をかけられている。本拠地リオデジャネイロ入りし、ニウトン・サントス・スタジアムでの入団会見(8日)では、集まった約1万人のサポーターから大歓迎を受けた。いよいよ古豪クラブ再建のキーマンとして再スタートするが、2人のレジェンドが本田を悩ませそうだ。

 背番号4のユニホーム姿で会見した本田は「欧州やアジアからオファーがあり、何が自分にとって最適かを考えた。(ブラジルの)人々の情熱が決断させた」と加入の理由を説明。「中盤でゲームを組み立てることが僕の役割になる。若くていい選手がいるので、その選手を生かしながら中盤でゲームを支配するためにプレーしたい」とチームへの貢献を誓った。

 一方、選手代理人でブラジルサッカー事情に詳しい田路雅朗氏(64)は「リオデジャネイロで本田が盛り上がっているらしいけど、それなりの活躍を見せないと反動があるだろうな。ブラジル人はサッカーを見る目が肥えているし、期待が大きいほど失望も大きくなるから」と指摘する。

 特に影響を与えそうなのが、かつてボタフォゴに所属し「史上最強の助っ人」と呼ばれた元オランダ代表MFクラレンス・セードルフ氏(43)の存在だ。本田と同じイタリア1部ACミランで10番を背負った選手で、後にミランの監督として復帰。本田もミラン時代に指導を受けたとあって、地元メディアは「セードルフと同じ活躍が求められている」と報じた。

 もう一人がカズこと元日本代表FW三浦知良(52=横浜FC)だ。1986年に名門サントスとプロ契約し、90年には全国選手権で大活躍。外国人選手ながら専門誌「プラカー」の表紙を飾るなど大きな足跡を残した。カズの代理人も務めた田路氏は「これまでブラジルの全国レベルで活躍した日本人選手はカズヨシしかいないから」。

 こうした状況では2人のレジェンドと比較されることになり、地元のファンやメディアが本田を見る目が厳しくなるのは避けられない。「まあまあのプレーでは本田は認められないんじゃないか。好プレーができなければ普通に石とか投げられる。カズヨシだってデビュー当時は、よく物が飛んできたよ。ブラジルのファンは熱狂的だし、ビッグクラブは特にな」(田路氏)

 もちろん本田も理解しており「日本人が活躍するのは極めて難しい状況だと思う。僕にとって大きなチャレンジ」と語った上で「ブラジル人に認められたい」ときっぱり。24歳以上のオーバーエージ(OA)枠で東京五輪出場を熱望しているが、その前に名門復活を願うボタフォゴサポーターを納得させるプレーを見せるしかない。