ボタフォゴ移籍・本田の東京五輪OA出場 本紙評論家・前園氏「“悪魔の左足復活なら”可能性は十分」

2020年02月03日 16時40分

本田は2010年南アフリカW杯で衝撃のFKを決めた

 日本の“元エース”が注目の再スタートを切る。ブラジル1部ボタフォゴへの移籍が決まった元日本代表MF本田圭佑(33)は近日中にも本拠地リオデジャネイロ入りするが、かねて熱望するオーバーエージ(OA)枠での東京五輪出場は果たせるのか。同1部サントスでも活躍した元日本代表MF前園真聖氏(46=本紙評論家)は“悪魔の左足”の復活にかかっていると指摘した。

 新天地が決まった本田は、自身のツイッターにブラジルの公用語ポルトガル語で「自己紹介」。これまでのキャリアや実業家としての取り組みを投稿し、サポーターに向けて猛アピールした。背番号も愛着のある「4」になり、日本の裏側から再始動するが、注目は東京五輪出場の可能性だ。

 24歳以上のOA枠で参戦を狙う中で、森保一監督(51)に自身のパフォーマンスをアピールする場所と時間を確保できたものの、五輪本番までは半年を切った。欧州とは全く違う過酷な環境にあるブラジルから、3枠しかないOAメンバー入りを勝ち取れるのか。

 1996年アトランタ五輪に主将として出場した前園氏は「もちろん、五輪の可能性は十分にあると思っています。これまで日本代表としてW杯に3度も出場した実績を含めて、オランダ(VVV)やロシア(CSKAモスクワ)、イタリア(ACミラン)など、世界中でプレーしています。数々の大舞台で戦ってきた経験者としてチームの精神的な支えになれる存在ですから」と話す。

 ただ、OA選出には“条件”がつくといい「当然ながらメンタル面だけではなく、プレーでも戦力であることを示さないといけません。本田は実戦から離れていた期間が長いので、コンスタントに出て、いいプレーをするだけでは足りないでしょう。ゴールやアシストに加えて、OA選手にふさわしいインパクトのあるパフォーマンスを見せる必要があります」。

 その上で期待するのは世界に大きな衝撃を与えた“悪魔の左足”の復活だ。「持ち味、特長をしっかり示してほしい。FKキッカーを含めて自分の武器をアピールできるかでしょう。特に五輪のような国際試合ではFKなどセットプレーは有効になりますから」(前園氏)。日本が16強入りした2010年南アフリカW杯で本田が決めた無回転FKをブラジルで連発すれば、東京五輪も見えてくるという。

 森保監督は昨年12月に「本田については出場している試合は、すべてチェックしています。五輪を目指していれば、すべての選手は選考の対象だと考えています」と話しており、ブラジルでの活躍次第ではチャンスが残されている。日本の“元エース”の復活ロードに関心が集まる。

【五輪後に契約解除?】ブラジルメディア大手の「グローボ」は、本田とボタフォゴの契約内容について詳報。本田サイドは希望する年俸200万ドル(約2億1600万円)に50万ドルも足りなかったため、新スポンサーの獲得やグッズ販売など、本田に絡む営業収入の20%を受け取ることで合意した。また契約期間は1年ながら、今夏の東京五輪が閉幕する8月9日を機に、クラブ、または選手のいずれかに問題があれば契約を解除できるという条項が盛り込まれたという。