スペイン1部マジョルカの日本代表MF久保建英(18)が、サブ定着へと突き進んでいる。

 0―3で完敗したレアル・ソシエダード戦(26日)の後半26分からピッチに投入されたものの、見せ場なし。リーグ2試合連続の途中出場とスタメンの座を追われた格好だ。ビセンテ・モレノ監督(45)は「これまで先発していたが、誰が出るのかはチームの状況や対戦相手次第。これは久保だけじゃなくすべての選手に当てはまること」と説明。すでに評価も急落し、今後もベンチスタートが続きそうだ。

 特に久保が先発したリーグ10試合は、1勝1分け8敗と勝ちにつなげられていない。本紙が報じたように、17位のマジョルカとしては2部降格を回避するためにも久保の起用を限定的にするとみられる。

 ただ、このまま出場機会激減となれば、エースとして期待される東京五輪への影響も必至だ。自身が不在だったU―23アジア選手権は1次リーグ敗退となり、久保への期待も高まるが、その使命を果たせなくなる。サブ脱却には途中出場でもチームを勝利に導くなどインパクトが求められそうだ。