久保建 レアル・マドリードとマジョルカの”密約”クリアでサブ降格も

2020年01月23日 16時30分

“日本の至宝”の行く末は――。スペイン1部マジョルカのFW久保建英(18)はここまでリーグ戦17試合(先発10試合)に出場し、1得点と期待されたほどの活躍には至っていない。評価は急落しており、レギュラー剥奪もささやかれている。そんな中、所属元となる同国1部レアル・マドリードとマジョルカの“密約問題”も至宝を悩ませそうだ。

 Rマドリードからレンタル移籍でマジョルカに加入した久保は、大きな期待を持って迎えられたものの、シーズン後半戦に入っても際立ったパフォーマンスを見せられていない。2部降格圏までギリギリの17位に低迷するチームの勝利にほとんど貢献できない状況が続いている。

 日本人対決として注目されたスペイン国王杯3回戦(21日=日本時間22日)では、MF香川真司(30)の所属する2部サラゴサ戦にフル出場したが、チャンスをつくり出せないまま敗退。勝利につながる好プレーを披露した香川との差が浮き彫りになり、先輩の前で大きな成長を見せられなかった。

 日本代表OBは「うまい選手だけど(スペインでは外国人のため)助っ人としてはどうかな。期待ほど成長したという印象もないしね。チームも全然勝っていないし、結果も残せていない。日本のメディアは持ち上げ過ぎなんだよ」。その上でMF堂安律(21=PSVアイントホーフェン)がオランダ1部フローニンゲン入りした1年目の2017年に公式戦10ゴールをマークした時のような「インパクトを残せていない」と指摘した。

 現時点ではマジョルカにとっても“期待外れ”と言えそうだが、データも物語っている。久保が先発したリーグ10試合の成績は1勝1分け8敗。このため、リーグ戦では昨年から8試合連続で先発していたが、19日のバレンシア戦でついにストップ。チームは今季初の4得点で大勝という皮肉な結果となった。

 さらにクラブ間の“密約問題”もある。地元メディア「ゴール・デジタル」は、久保の所属元となるRマドリードが日本人MFをレンタル移籍させる条件として「計1000分以上の出場時間を与えること」を要請したと報じていた。すでにマジョルカでのプレー時間は1000分超。ノルマを果たした今、2部降格を免れるために今後は先発出場の機会が激減するとみられており、このままサブ降格となりそうだ。

 評価急落の久保だが、周囲を納得させるプレーで自身とチームの“降格”を阻止できるか。