【スペイン国王杯】香川サラゴサ16強に導く先制アシスト 久保建はサポートに恵まれず

2020年01月22日 11時30分

【スペイン・サラゴサ21日(日本時間22日)発】日本の新旧エース初対決は先輩に軍配が上がった。スペイン国王杯3回戦が行われ、サラゴサの元日本代表MF香川真司(30)とマジョルカMF久保建英(18)の直接対決が実現。ともにフル出場を果たした一戦は香川が先制アシストを決める活躍を見せ、サラゴサが3―1で勝って16強入りを決めた。一方の久保は随所に光るプレーを見せながらも味方のサポートに恵まれず、明暗が分かれる結果となった。

 今季は序盤はまずまずの滑り出しを見せながらも、現在はともに停滞ムードとなっている中で迎えた日本人対決。2部のサラゴサは前節が豪雨のために試合が順延となったことで比較的ベストに近いメンバーで臨めたが、1部残留争いに巻き込まれているマジョルカはターンオーバーを余儀なくされたことで、皮肉にも香川と久保が同時にピッチに立つ形となった。

 2人ともトップ下に入ってキックオフ。ボールを保持して攻め込むサラゴサに対し、マジョルカはカウンターでチャンスをうかがう展開で先に見せ場をつくったのは香川だった。前半23分、ゴールほぼ正面で得たFKを右足で狙ったが、ボールはクロスバー直撃でゴールならず。久保も前半終了間際に右サイドでのドリブルからゴール前にパスを供給したが味方がミートできず、スコアレスで前半を終えた。

 後半に入って輝きを放ったのは香川だった。3分、ペナルティーアーク内で縦パスを受けると、素早い反転から右に展開。これに走り込んだMFブランコがDFを1人かわして左足で先制ゴールを決めた。アシストをマークした香川はその後も鋭いスルーパスを送るなどチャンスを演出。前がかりになったマジョルカのスペースを自由に使い「みんなの距離感、流動性、テンポを含め、90分を通していい戦いができた」とうなずいた。

 一方の久保は高い位置でボールをもらってからドリブルや左右へパスを散らして攻撃の起点となったが、周囲のサポートが少なくなって孤立する時間が多かった。絶妙なラストパスを供給しても前線がトラップミスやシュートミスを連発。40分に左コーナー付近での久保のボールキープからパスをつないで1点を返したが、反撃もそこまでだった。

 味方のレベルの低さで持ち味を生かし切れなかった久保に対し、久しぶりに気分良くプレーしてチームを勝利に導いた香川が先輩の意地を見せた形となった。