南野“20億円大商戦”リバプールと日本企業の契約ラッシュ確実

2020年01月08日 11時00分

デビュー戦でクロップ監督(左)から絶賛された南野(ロイター)

 総額20億円の大商戦が始まる――。イングランド・プレミアリーグの強豪リバプールでデビューした日本代表MF南野拓実(24)への期待が高まっている。堂々としたプレーぶりを名将ユルゲン・クロップ監督(52)が絶賛し、早くも躍進の予感が漂う。一方、南野加入のビッグクラブには日本企業が熱視線。2012年にマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)入りしたMF香川真司(30=サラゴサ)に匹敵する“ジャパンマネー”を集めそうだ。

 デビュー戦で初先発し、勝利に貢献した南野について、クロップ監督は「戦術理解度や技術の高さが際立ち、様々な局面で前からプレスを引っ張ってくれた」と高い順応性を評価した。

 昨季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)を制した最強クラブに鳴り物入りで迎えられ、いきなり可能性を感じさせるパフォーマンスを披露した南野への期待は高まっているが、ピッチ外でも反響を呼んでいる。大手広告代理店関係者は「日本代表でも活躍している南野選手が世界規模のクラブに入ったことで相乗効果を期待する企業は多い。話を進めているところも数社あるようなので、これから(スポンサー契約が)決まっていくのではないか」と指摘する。

 森保ジャパンでもカタールW杯アジア予選開幕4試合連続ゴールと新エースを襲名した“シンデレラボーイ”。その注目度は世界規模で急上昇しており、リバプールとスポンサー契約を結ぼうと多くの日本企業が動き始めたのだ。同関係者は「香川選手がマンチェスター・ユナイテッドに移籍した際も多くの企業が動いたが、その時と同じくらいの規模になるのではないか」と続けた。

 2012年夏、日本代表の10番を背負う香川が名門マンチェスターUに入団すると、欧州と日本で見込める大きな宣伝効果を狙って日本企業が続々とクラブのスポンサーに名乗りを上げた。マンUと契約していた日系企業はエプソンとホンダの2社だけだったが、香川加入後にはヤンマー、関西ペイント、日清食品、東芝メディカルシステムズがグローバルスポンサーに、カゴメ、グループス、万田発酵が地域スポンサーとなり一気に9社まで激増した。今回も各分野の日本企業がすでにリバプールとのスポンサー契約を検討しており、今後の契約ラッシュが確実視されている。

 香川の場合は1社につき年間約1億~2億円の契約で、リバプールも同程度の相場とみられている。各企業との契約内容はもちろん、時期や期間などでスポンサー料も変わってくるが、リバプール側は日本企業との契約だけで約20億円を見込んでおり、725万ポンド(約10億3000万円)とみられる南野の移籍金も簡単に回収できそうだ。

 すでにニッポンハムグループのNHフーズがスポンサーに名を連ねている中、リバプールにとって南野が“最高のお買い得品”だったのは間違いない。