【東アジアE―1選手権】厳戒態勢の中“代理戦争” 香港が中国相手にラフプレー連発

2019年12月18日 18時41分

中国相手にラフプレーを連発した香港(ロイター)

【韓国・釜山18日発】東アジアE―1選手権で最大の“注目カード”となった香港―中国戦が、厳戒態勢の中で開催された。

 香港での民主化デモが激化の一途をたどる中、今大会で香港―中国の対戦が実現。ともにサッカー熱が高い両代表チームが公式大会で対戦するのはデモ発生後初とあって、“代理戦争”となるガチンコバトルに世界中が注目する一戦となった。

 韓国メディアの報道によると、試合会場の釜山アジアド主競技場には「警察は特攻隊、観光警察隊、交通警察官を動員するなど300人を配備する。また警察とは別に、警備要員690人を配備し、突発事故に備える」と1000人規模の警備態勢が敷かれた。

 ピリピリムードの中、会場には約30人の中国サポーターに対して、香港サポーターは10倍となる300人以上が集結。国歌斉唱は中国国歌の「義勇軍進行曲」が一度流れるのみだったが、その間、香港サポーターはピッチに背を向けながら大ブーイングを飛ばした。さらに国歌斉唱後には香港サポーターと報道関係者、大会関係者の間で押し問答が勃発するなど不穏なムードの中で開始のホイッスルが鳴った。

「ウィーアー香港!」と大合唱するサポーターの熱い思いが伝搬したのか、試合は香港選手が中国のお株を奪う“カンフーサッカー”でラフプレーを連発。危険なタックルで警告をもらう場面や、後半26分にペナルティーエリア内で中国選手を倒してPKを献上するなど荒々しいプレーが目立った。

 試合は地力に勝る中国が2―0で快勝。政治色の濃い血なまぐさい決戦は中国に軍配が上がった。

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