オーストリア1部ザルツブルクのMF南野拓実(24)が昨季欧州チャンピオンズリーグ(CL)王者でイングランド・プレミアリーグのリバプールに移籍することが確実となった。英紙「ガーディアン」など各メディアが一斉に報じた。

 地元各メディアによると、南野の獲得に向けてリバプールが移籍金725万ポンド(約10億4000万円)を支払うことでザルツブルクと基本合意したという。個人契約とメディカルチェックをパスすれば、年内にも正式契約を結ぶ予定とし、5年契約で来年1月の加入が確実になったと伝えている。

 2015年にザルツブルクに加入し、今季公式戦22試合9得点をマーク。欧州CLリバプール戦でもゴールを決めるなど好パフォーマンスを披露し、ユルゲン・クロップ監督(52)が獲得を熱望したという。マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)やバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)が南野へ関心を示す中、リバプールが“争奪戦”を制したとも伝えている。

「テレグラフ」紙によると、リバプールは11月中から獲得交渉に乗り出していたという。ザルツブルクのクリストフ・フロイント・スポーツディレクター(SD)は12日の会見で「交渉の席についていると認めるよ。リバプールが我々の選手に関心を示してくれていることは誇らしいことだ」とコメントした。

 日本代表として臨むW杯アジア予選で4試合連続ゴールをマークしたイケメンストライカー。MF香川真司のマンチェスターU、MF本田圭佑のACミラン、DF長友佑都のインテル(ともにイタリア)、MF久保建英のレアル・マドリード(スペイン)に続き、世界ビッグクラブへのステップアップを実現する。