【フランス・パリ2日(日本時間3日)発】フランスのサッカー専門誌「フランス・フットボール」が選ぶ伝統の「バロンドール」(世界最優秀選手賞)が発表され、バルセロナ(スペイン)のFWリオネル・メッシ(32)が4年ぶりの受賞を果たした。受賞回数も国際サッカー連盟(FIFA)年間最優秀選手賞に統合されていた時代を含め6回目となり、5回で並んでいたクリスチアーノ・ロナウド(34=ユベントス)を超え、単独での史上最多記録となった。

 同日に行われた表彰式では「投票してくれた皆さんに感謝したい。私は歩みを止めることなく夢を見続けてきた。あと何年かプレーを続けられたらうれしい。もちろん、私は自分の年齢を知っているし、全ての物事の流れは速い。それでも私はまだサッカーを楽しみたい」とスピーチした。

 メッシは昨季2018―19年シーズン、公式戦50試合で51ゴールをマークし、チームの国内リーグ制覇に貢献。今季も好調を維持し、27日の欧州CLドルトムント戦のゴールで、異なる34チームからの得点というCL最多記録も樹立した。数字的な結果を残せなかったライバルのC・ロナウドに決定的な差をつけ、9月に発表されたFIFA年間最優秀選手賞と合わせて2冠を獲得した。

 昨季欧州CL制覇の立役者となり、一部からメッシ超えも期待されたリバプール(イングランド)のDFフィルジル・ファンダイク(28)は2位。C・ロナウドは3位だった。女子バロンドールはW杯フランス大会を制した米国FWミーガン・ラピノー(34)が選ばれ、W杯MVP、FIFA最優秀選手賞と合わせて個人3冠を達成した。