日本代表の天才MFが名門クラブの人事を動かした。イングランド・プレミアリーグのアーセナルは29日、ウナイ・エメリ監督(48)の解任を発表。直前の公式戦は7試合で4分け3敗の未勝利で、リーグ戦も8位と低迷していることからクラブ側は決断したが“決定打”となったのは、28日の欧州リーグ(EL)1次リーグ第5節、1―2で逆転負けを喫したEフランクフルト(ドイツ)戦だった。

 その試合で2得点したのは日本代表MF鎌田大地(23)。司令塔もストライカーもこなす天才肌の衝撃弾にアーセナルのサポーターからは試合後、さまざまなSNSなどで「これでエメリはクビになる。カマダ、ありがとう」「カマダはガナーズ(アーセナルの愛称)の歴史を動かした」などと希望的観測も込めた称賛の声が上がっていたが、一夜明けてその通りの展開となった。

 アーセナルは2017―18年シーズン限りで22シーズン続いたアーセン・ベンゲル監督体制に終止符を打ち、エメリ氏を招へい。だが昨季はリーグ5位に終わり、今季もここまで8位と低迷していた。後任は未定だが、クラブOBでJ1清水でもプレーしたアシスタントコーチのフレドリク・ユングベリ氏(42)が暫定的に指揮を執る。