【英国・ロンドン28日(日本時間29日)発】天才がついに覚醒した。欧州リーグ(EL)1次リーグ第5節、F組Eフランクフルト(ドイツ)の日本代表MF鎌田大地(23)が敵地でのアーセナル(イングランド)戦でEL初ゴールを含む2得点を挙げ、2―1の逆転勝利に導いた。これでチームは2位に浮上。決勝トーナメント進出に大きく前進した。

 リベロの位置に入ったMF長谷部誠(35)とともに先発のピッチに立った鎌田は1点ビハインドの後半10分、右サイドからのパスを受けるとペナルティーエリアに切り込み、DFを巧みにかわして左足シュート。カーブがかかったボールはゴール左隅に突き刺さり、試合を振り出しに戻した。さらに同19分、右CKからのこぼれ球を中央で拾うと、右足で強烈なミドルシュート。GKの反応を許さない一撃で、勝ち点3をもぎ取った。

 その他の試合では、L組パルチザン(セルビア)の日本代表FW浅野拓磨(25)も敵地のAZアルクマール(オランダ)戦の前半16分にEL初ゴールをマーク。だが終了間際に追いつかれて2―2で終了し、敗退が決まった。AZのDF菅原由勢(19)は後半15分から出場し、チームは決勝T進出決定。D組PSVアイントホーフェン(オランダ)のMF堂安律(21)は0―4で大敗した敵地のスポルティング(ポルトガル)戦でベンチ外だった。