【スペイン・マドリード6日(日本時間7日)発】日本代表に再選出されたDF長友佑都(33)が“愛弟子のライバル”に屈辱を味わわされた。欧州チャンピオンズリーグ(CL)1次リーグ第4節で長友のガラタサライ(トルコ)は敵地でレアル・マドリード(スペイン)に0―6と完敗。2試合を残して敗退が決まったが、その中心にいたのは18歳のブラジル人FWロドリゴだった。

 前半4分にCL初ゴールをマークした新星は、その3分後にもブラジル代表DFマルセロのクロスを頭で合わせて2点目をマーク。3―0で迎えた同45分には長友のバックパスをインターセプトし、そのままFWベンゼマのゴールをアシスト。長友が後半43分に退いた後の同アディショナルタイムにはチーム6点目を決めて、ハットトリックを達成し「とても満足している。毎日すべてがスピーディーに過ぎていく」と笑った。

「ニュー・ネイマール」と呼ばれるロドリゴは今季開幕前のプレシーズン戦でFW久保建英とポジション争いを繰り広げた。当時は力を発揮しきれずに評価も低め。それでも、マジョルカに期限付き移籍した久保とは対照的にチーム残留の道を選ぶと、Bチーム(3部カスティージャ)ではなくトップチーム出場の機会を得て、9月25日のオサスナ戦でリーグ初ゴール。頭角を現してきた。

 長友としては久保のライバルを封じてアピールしたいところだったが、その願いは打ち砕かれた。ロドリゴの18歳301日でのCLハットトリックは、クラブOBのラウルの18歳113日に次いで2位の年少記録。日本代表の鉄人はそんなメモリアル弾の引き立て役となってしまった。