スペイン2部サラゴサの元日本代表MF香川真司(30)の評価が急落している。

 開幕当初は圧倒的な存在感を放っていたが、その輝きも風前のともしびだ。先発したヒホン戦(27日)で0―4と大敗し、前半だけで交代させられる屈辱を味わった。前半30分に味方に退場者が出たことと、これまでのトップ下から左インサイドハーフで起用された影響はあるものの、効果的なプレーができなかった。

 1部昇格請負人として期待が大きかっただけに、落胆も大きい。サラゴサの地元紙「エラルド」は「この試合の香川は地域リーグの選手のようだった。終わってしまった選手であるかのようだ。ビクトル・フェルナンデス監督(59)が、決定的な仕事ができていない香川を交代させたのも当然だ」と酷評した。

 また地元紙「スポルト・アラゴン」も「ほとんど何もできなかった」と厳しい論調。さらに同国メディア「エル・デスマルケ」は、チームワーストとなる「0点」の評価を付けて「香川は何試合も、自身が持つクオリティーの片りんさえ見せられていない。今日(27日)はボールを受けるため下がったが、それは彼の役割ではない」とこき下ろした。

 スペイン紙「アス」がミランデス戦(20日)で0点を付けたばかりだが、さらに調子は下降線をたどっている。香川の不振と比例するように、チーム成績も直近6試合で1勝1分け4敗と壊滅状態。所属クラブをけん引できないようでは、本人が熱望する日本代表でのプレーも遠のくばかりだ。

 6月に昨夏のロシアW杯以来となる代表復帰を果たしたが、再び日の丸を背負う日があるのか。