J1浦和は2日、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝第1戦の広州恒大(中国)戦(埼スタ)に2―0と先勝し、決勝進出へ王手をかけた。

 ホームの浦和は、9月28日の鳥栖戦で温存したエースFW興梠慎三(33)が満を持してスタメンに復帰。すると、公式戦で10試合未勝利と不振が続くチームがよみがえる。

 ホームの大声援を背に序盤から攻め込むと、前半19分にFWファブリシオ(29)が右足で強烈なミドルシュートを突き刺して、先制に成功する。

 さらに26分には、FW長澤和輝(27)のスルーパスに、抜け出したMF橋岡大樹(20)が相手GK曾誠をかわしてシュート。これは相手DFのスライディングに阻まれて惜しくも追加点を逃したが、いい流れのまま前半を終えた。

 後半も積極的に攻める姿勢を崩さない。すると後半30分に、左CKからのこぼれ球を拾ったMF関根貴大(24)が、右足で強烈なミドルシュートをゴール左隅に突き刺して試合を決めた。

 浦和は守備陣も相手にアウェーゴールを許さず完勝。2年ぶり3度目のアジア制覇へ大きな1勝を手にした。