【オーストリア・ザルツブルク17日(日本時間18日)発】サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)2019―20年シーズンが開幕し、E組のザルツブルク(オーストリア)に所属する日本代表MF南野拓実(24)が同MF伊東純也(26)との日本人対決となったホームのゲンク(ベルギー)戦でCLデビューを果たした。南野はフル出場でいきなり2アシストの活躍を見せ、6―2の大勝に貢献。今季の好調そのままに、上々の滑り出しを見せた。

 15年1月にオーストリアを主戦場としてから4年8か月、念願のCLのピッチに初めて立った南野は開始直後から躍動した。前半2分、ペナルティーエリア手前で縦パスを受けると、高速ターンでDFを振り切り、詰めてきたDFの股を抜く絶妙なスルーパス。ノルウェー代表FWエルリング・ホランド(19)のゴールをお膳立てした。

 これで試合の流れをつかむと、2―0で迎えた前半36分には相手のセットプレーをしのぎ、クリアボールを拾った南野が自陣から左サイドを約70メートル爆走。あっという間に敵陣深くに進入して左足でクロスを上げると、逆サイドから走り込んだFW黄喜燦(23)のダイレクトボレーにつなげて2つ目のアシストをマークした。

 ザルツブルクが前半だけで5得点の猛攻を見せたのに対し、守備が崩壊したゲンクは連係がいまひとつ。南野と揃ってCLデビューを果たした伊東はいい位置でパスがもらえず、前半だけでベンチに退いた。

 大量リードのザルツブルクは後半17分にFW奥川雅也(23)を投入。南野、伊東に続き、日本人選手19人目のCL出場選手となった。南野とともにゴールこそなかったが、リーグ戦7戦全勝の勢いを見せつけた形となった。