マジョルカ・久保建 欧州4大リーグ日本人最年少でスペイン1部上々デビュー

2019年09月02日 16時30分

【スペイン・バレンシア1日(日本時間2日)発】レアル・マドリードからマジョルカに移籍加入した日本代表MF久保建英(18)が敵地のバレンシア戦の後半34分から出場し、待望のスペインデビューを果たした。18歳89日での出場は欧州4大リーグ(スペイン、イングランド、イタリア、ドイツ)における日本人選手最年少記録となり、短い時間ながら攻守に存在感を発揮。本紙評論家で元日本代表FW武田修宏氏(52)は今後の活躍に向けて太鼓判を押した。

 10歳の時にバルセロナの下部組織の入団テストに合格し、将来を嘱望された天才少年がユニホームを変え、ついにスペイン1部リーグのピッチに立った。ビセンテ・モレノ監督(44)から声がかかったのは0―2の後半34分。開幕戦は移籍直後で準備不足だったこともあってベンチ外だったが、1週間で信頼を勝ち取った久保は主に右サイドで躍動した。ドリブルで突進し、37分には相手DFの間を通すスルーパスでチャンスを演出。直後にチームが相手にボールを奪われると、猛然と追いかけて強烈なショルダーチャージからボールを奪取するフィジカルの強さも見せつけた。味方との連係が構築されていないとあってボールがなかなか回ってこなかったが、デビュー戦としては上々の内容だった。

 そんな久保について武田氏は「短い時間なので評価はしにくいが」と前置きしながら「マジョルカには過去に大久保(嘉人)、家長(昭博)と日本人選手が所属していたからチームも受け入れやすいし、久保もなじみやすいだろう」と環境適応に不安はないと断言する。

 計り知れない伸びしろを感じており、今後の活躍にも太鼓判。「以前にFC東京の方から聞いた話だけど、久保は試合に出ていなくとも成長できる選手だと。試合を見ただけで、監督の戦略や意図を含め、自分がどういう役割で、どういうプレーをすればいいかをすぐに理解できる。考える力というのか、自己分析能力が非常に高いってことだね」とその裏付けを示した。さらに「すでにマジョルカの方向性、自分に求められるパフォーマンスも頭の中では整理できているはず。だから、マジョルカでもすぐに活躍するようになるよ。海外でさらに成長する姿がみたい」と期待を寄せた。

 武田氏が唯一心配としているのはケガ。「激しいチャージで狙われるだろうから」としていたが、バレンシア戦で見せた当たりの強さを見れば、それも杞憂に終わるかもしれない。久保は日本代表の一員として臨む親善試合パラグアイ戦(5日、鹿島)とカタールW杯アジア2次予選ミャンマー戦(10日、ヤンゴン)に向けて、3日に帰国する。