サッカーのフランス1部パリ・サンジェルマン(SG)に所属するブラジル代表のエースFWネイマール(27)に意外な新天地が急浮上した。

 今夏中にパリSGからの退団を希望しているネイマールの移籍先には、古巣のスペイン1部バルセロナと同1部レアル・マドリードの名前が挙がり、“一騎打ち”の様相を呈している。ただ、両クラブとも2億2000万ユーロ(約264億4000万円)という巨額の移籍金が障害となっており、順調に交渉が進んでいるとは言い難い状況だ。

 そんな中、スペイン紙「アス」など複数のメディアが、イタリア1部ユベントスがブラジル人スターの獲得に名乗りを上げると報じた。ユベントスはアルゼンチン代表FWパウロ・ディバラ(25)に加えて、移籍金1億ユーロ(約120億円)の条件を用意して交渉を進めていく意向。さらにパリSGと同じ年俸3700万ユーロ(約44億円)を支払う準備もあるという。

 バルセロナとRマドリードはクラブ間交渉とは別に、ネイマールの年俸について減額を獲得条件としていると伝えられており、“サラリー保証”で一気にユベントスが優勢に立ったとも言える。

 実現すれば、ポルトガル代表FWクリスチアーノ・ロナウド(34)とのドリームコンビ結成となる。地元メディアによると、ユベントスで余剰戦力となる元クロアチア代表FWマリオ・マンジュキッチ(33)とフランス代表MFブレーズ・マチュイディ(32)、イタリア代表DFダニエレ・ルガーニ(25)を売却することも獲得の条件になるとしている。

 ユベントスの本格参戦はネイマールの“獲得競争”に影響を与えることになるのか。イタリア行きのハードルも決して低くないが、欧州の移籍期限となる今月末は確実に近づいている。