“香川2世”が衝撃デビューだ。オランダ1部開幕戦(3日=日本時間4日)で、J1G大阪からトゥエンテに加入した東京五輪世代のFW中村敬斗(19)が、1―1で引き分けた本拠地の強豪PSVアイントホーフェン戦で先発に大抜てきされた。前半8分に先制点を挙げる活躍を見せ、後半26分までプレーした。

 柏の下部組織から三菱養和入りし、2018年に現役高校生ながらG大阪とプロ契約を結んだ逸材。身長180センチの大型ストライカーで各年代別代表のエースとして存在感を示してきた。スペイン1部レアル・マドリード入りした同世代の日本代表MF久保とはお互いに切磋琢磨する間柄。プライベートで親交がありLINEなどで日々、連絡を取り合っているという。

 さらにはポジションこそ違うものの、日本代表MF香川真司(30)に続く存在として大きな期待を背負う。C大阪監督時代に香川を抜てきしたことで知られる名将レビー・クルピ氏(66)も中村を大絶賛。昨季途中までG大阪を率いていた指揮官は「チームで一番シュートがうまい選手」とし、その将来を嘱望していた。

 U―20W杯(5月、ポーランド)で活躍し、ポルトガル1部ポルティモネンセが興味を示すなど、かねて欧州クラブも熱視線を注いできた。オランダで鮮烈デビューを果たした中村の注目度が大幅アップしたのは間違いない。