イタリア1部ユベントスのFWクリスチアーノ・ロナウド(34)が、韓国での親善試合を欠場した騒動が拡大した。

 韓国紙「中央日報」によると、ユベントスはこの一戦で約35億ウオン(約3億2100万円)の収入を得ていたが「C・ロナウドを最低45分は出場させる」などの契約条項を無視。

 企画会社は観客2人から民事訴訟を起こされ、1人あたり慰謝料など計107万1000ウオン(約9万7000円)を要求された。これ以外にも民事訴訟を起こされており、原告はすでに2400人を超え、さらに増える見通しだという。

 また複数の韓国メディアは、Kリーグがユベントスをはじめイタリアリーグとアジアサッカー連盟(AFC)に抗議文を送ったと報道。記事では広報責任者の「納得できない。無礼と傲慢により、6万人の韓国ファンが裏切られ、受けた精神的な痛みを考えるとユベントス側に立場を伝えるしかなかった」とのコメントも掲載されている。

 韓国のスポーツ専門局「MBCスポーツプラス」は、世論調査を実施し、19歳以上の男女501人を対象にC・ロナウドを「応援するか」という問いに79・4%が「応援しない」と回答したという。すでにC・ロナウドも詐欺罪で告発され、警察が捜査に着手。韓国で広がる騒動はしばらく収まりそうもない。