【ワシントン23日(日本時間24日)発】日本代表MF久保建英(18)が所属するレアル・マドリード(スペイン)はインターナショナルチャンピオンズカップで2―2から突入したPK戦でアーセナル(イングランド)に3―2で勝ち、今大会初勝利を挙げた。20日のBミュンヘン戦で後半から出場した久保はこの日もベンチ入りしたが、出番はなかった。

 試合はお互い前半に退場者を出す荒れた展開だったが、10分にPKで先制したアーセナルが24分に追加点。Rマドリードは後半12分、退団が濃厚と言われているFWガレス・ベイル(30)のゴールで追い上げ、その2分後にFWマルコ・アセンシオ(23)が同点ゴールを決めた。PK戦では1人目のベイルが外したものの、アーセナルが3人失敗して決着がついた。

 Rマドリードのジネディーヌ・ジダン監督(47)は前日に行われた記者会見で、新加入の久保がメディアに苦言し、取材の自粛を求めたことに言及。「(注目されるのが)良いのか悪いのかはわからない。しかし彼は自分がどのクラブでやっているのかということや、高い期待があることを理解している。これからも今のような状況にさらされるだろう」と話し、世界的ビッグクラブの宿命と位置付けて、久保にも柔軟な対応を求めた。

 久保のトップチーム昇格については「私たちはシーズンを戦うために準備をしている。現時点で彼は私たちと一緒にいて、練習をし、試合にも出場した。その後はマドリードに戻ればわかるだろう」とコメント。北米合宿後に予定しているドイツ遠征メンバー選出に含みを持たせた。