「Rakuten CUP」初戦(23日、埼玉)でイングランド・プレミアリーグのチェルシーと対戦するスペイン1部バルセロナが22日、都内で公式練習を行った。

 バルセロナに所属する初の日本人選手として注目されるMF安部裕葵(20)は、腰の右側付近を痛めているため別メニューで調整。冒頭15分だけ公開された練習でも、他のチームメートからひと足遅れてピッチに現れてトレーナーと慎重に患部の状態を確認していた。

 23日の試合は欠場濃厚となったが、不安は体調面だけではない。クロアチア代表MFイバン・ラキティッチ(31)は安部について「バルサに移籍するということはいい選手。加わる能力もある」と実力を高く評価する一方で「ただ、ちょっと内気なところがあるように思う。言葉の問題もあるかもしれない」と“課題”を指摘した。自身初の海外移籍となる安部にとっては、メンタル面やコミュニケーションなどプレー以外の部分が成功のカギとなりそうだ。

 また、安部と同様に今夏加入したフランス代表FWアントワヌ・グリーズマン(28)は「バルサのユニホームを着て初めてプレーするのをうれしく思う。早くプレーしたい」と新天地デビューに向けてヤル気をみなぎらせた。