本田 浪人回避へ取った最後の手段

2019年07月16日 16時30分

次のチームが決まらない本田。東京五輪への道も閉ざされてしまうのか(ロイター)

 元日本代表MF本田圭佑(33)の新天地探しが難航している。オーストラリア1部メルボルン・ビクトリー退団後は移籍先を模索しているが、有力チームからまったく声がかかっていないのが現状だ。このままいけば“浪人”もあり得る状況。来夏の東京五輪にオーバーエージ枠での代表入りの夢も消えかけているなかでとった“最後の手段”とは――。

 欧州の強豪国への移籍をもくろむ本田は6月にイベントに出席した際に「コンスタントにプレーするという目標をクリアできたので、それを今度は本当にレベルの高いところでやれるのか確認したい。とにかく強いリーグに」と語り「時間はかかるかもしれないけど、諦めずに良いところを見つけたい」と妥協はしない構えを見せていた。

 だが、やはり現実は厳しいようだ。欧州クラブ所属選手を抱えるマネジメント事務所関係者は「欧州の上位リーグからはなかなか声がかからないようだ。やはり年齢など現状を考えると厳しいのではないか。実績を買っている中国や中東からは良い条件の話があるようだけど…」と指摘する。

 5月にはイタリア1部に復帰したブレシアへの移籍を地元紙が“提案”する形で報じたが、その後具体的なオファーには発展していない。欧州の主要5大リーグやそれに準じるレベルの国からは、オファーが届いていない模様だ。

 かつての日本のエースも33歳。昨季“都落ち”したオーストラリアで目立った成績を残せず、故障がちだったことも考えれば、希望する欧州強豪国への移籍は極めて厳しいと言わざるを得ない。

 なりふり構っていられない本田は、15日から古巣のVVVフェンロ(オランダ)の練習に参加。Jリーグへの復帰は完全否定し、他のアジア諸国への移籍にも消極的とあって、移籍市場の動きに敏感に反応できる態勢を整えておく必要がある。

 移籍市場はまず大物が動き、その穴を埋めるように中堅クラスの実力者の移籍が決まっていく。クラブ側はベースになる選手の補強を済ませた後に、役割ごとに主力の控えクラスとなる選手を探していく。実績に乏しい今の本田の序列は“最下層”と言ってもよく、同列の選手は山ほどいる。それだけに、クラブ側から声がかかった時に即座に動けることは大事な要素。分単位で決まっていく欧州移籍市場で少しでも反応が遅れれば、ライバルに先を越されることになる。もはや今の本田は、かすかなチャンスに懸けるしかない立場。待っているのは浪人か、それとも新天地への移籍がかなって一発大逆転か。