レアル・久保建 破格の高年俸2億4000万円の意外なカラクリ

2019年07月11日 16時30分

 スペイン1部レアル・マドリードに移籍した日本代表MF久保建英(18)が、世界屈指のビッグクラブ入りで世間を騒がせている。さらにサッカー界を驚がくさせたのは、破格の高年俸だ。10代にして推定年俸200万ユーロ(約2億4000万円)と世界トップクラスの大金を手にすることになった。公認資格を持つ選手代理人は、そこに意外な“カラクリ”があると分析した。

 まだ18歳の久保に対してRマドリードは年俸200万ユーロを提示。年俸25万ユーロ(約3000万円)を条件とした宿敵バルセロナとの争奪戦を制する一因になったとも言われている。契約期間は5年とあって年俸総額は1000万ユーロ(約12億2000万円)にも達する。

 潜在能力は誰もが認めるところながら、現時点で多くの結果を残したわけではない。Jリーグでも年間を通しての実績はない。それだけに欧州に挑戦する1年目の選手としては明らかに破格の金額だ。

 欧州ではプロとして一流と認められる基準が「年俸200万ユーロ」と言われており、久保の年俸は欧州でも異例中の異例と言えるだろう。

 なぜ、常識ではあり得ない高額な年俸が支払われることになったのか。欧州でも活動する選手代理人はこう分析する。

「すべてが年俸とは限らない。恐らく肖像権を含めた形の契約になっているのだろう。レアル・マドリードがよく使う手段として、肖像権の買い取りも契約に含める場合がある。クラブが選手個人の肖像権を管理すればCMなどマーケティング面にも関われる。ベッカムだって年俸よりもはるかに高い肖像権が払われていたからな」

 スーパースターで元イングランド代表MFデービッド・ベッカム氏は人気絶頂の2003年にRマドリードへ移籍。地元メディアは年俸は500万ユーロ(約6億1000万円)としながらも、肖像権も含めた総額は年間1400万ユーロ(約17億円)と報じており、ピッチ上の評価よりも高い金額が支払われた。日本代表MF香川真司も12年にマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)に移籍した際、年俸100ユーロ(約1億2000万円)から600万ポンド(約8億1000万円)に大幅アップしたが、肖像権のクラブ管理も含めた契約とみられている。当時、香川は親しい選手に「肖像権を取られた」と漏らしたという。

 同代理人は「最近は人気選手の場合に、年俸と肖像権を別々に考えることが多い。肖像権についてはクラブと折半にするとか、いろいろなやり方があるし、契約書を別にするケースもある。メリットとデメリットがあるけど、確実に収入を手にできるという面では選手にとっても悪くない話だろう」と指摘した。

 実際、地元メディアは久保の年俸を100万ユーロ(約1億2000万円)と報じており、200万ユーロのうちで残りの100万ユーロが肖像権“使用料”とも言えそうだ。すでに日本国内では久保の商業面の波及効果は約100億円とも言われている中で、“サラリー”に見合った働きが見せられるか、注目が集まる。