南米選手権に臨むブラジル代表から負傷離脱したFWネイマール(27=パリ・サンジェルマン)の評価が大暴落した。

 スペイン紙「マルカ」はブラジル代表エースの価値が「約1億ユーロ(約123億円)も落ちた」と報道。スイスのサッカー専門調査機関「CIES Football Observatory」の発表を元にし、これまで2億1300万ユーロ(約261億円)だったネイマールの価値は1億2000万ユーロ(約147億円)~1億5000万ユーロ(約184億円)にまで下落したという。

 こうした試算が出た原因が数々のスキャンダルにあるのは明らかだ。ピッチ外では女性への性的暴行で告訴され、サンパウロ州警察が本格捜査に乗り出し、ネイマールのスポンサーでもあるマスターカードが広告起用を取りやめるなど、各方面に大きな波紋が広がっている。

 また、地元紙「スポルト」は、スペイン1部バルセロナに加入した際に不正な資金の流れがあったとする裁判が継続中で、10日には移籍にかかわった代理人やバルセロナの元会長らが出廷し、審議が行われたと報じた。検察当局はネイマールに禁錮2年と罰金1000万ユーロ(約12億3000万円)を求めており、その行方も注目されている。

 ネイマールが汚名を返上し、再び世界的名声を手にするには来季のピッチで躍動するしかないはずだが…。