サッカー・トルコ1部ベシクタシュの日本代表MF香川真司(30)が、同情的に扱われている。

 18日(日本時間19日)のトラブゾンスポル戦で0―1の後半29分に同点ゴールを決めたものの、その後に相手の決勝点につながるボールロストを犯した。約2か月ぶりとなる今季4点目の喜びも吹き飛ぶミスに「非常に痛い試合。(失点の)責任は感じるが、次の試合で挽回したい」と必死に前を向いた。

 結果的に優勝の可能性を消すプレーとなったが、トルコメディアの「ハーバー7」は日本人MFを擁護。「トラブゾンスポルの物議を醸すゴール」と題した記事で「香川は相手に倒されてファウルを待ったが、主審はプレーを続行した」と香川の責任に言及しなかった。

 また、先発に定着できない境遇を疑問視する声も少なくない。日本代表DF長友佑都(32=ガラタサライ)はベシクタシュとのイスタンブールダービー(5日)の勝利後に「真司が最初から出ていたらどうなっていたかと思う」とコメント。地元ファンからもSNS上で「香川をもっと使えば優勝できていたのに…」と指摘されるほどだ。

 セニョル・ギュネシュ監督(66)から受ける冷遇を同情されたわけだが…一方で“元凶”は自身の活躍不足。希望するスペインのクラブなど新天地のオファーを待つ身という意味でも物足りない。シーズン残り1試合、続く6月の代表活動で完全復活をアピールできるか。