武田修宏氏「長谷部が示したクラブ専念で輝く生き方」

2019年05月08日 11時00分

長谷部(右)は決勝に進めるか(ロイター)

【武田修宏の直言!!】欧州最高峰の舞台と言えるCLも注目だけど、もう一つの頂点を目指す戦いの欧州リーグ(EL)も佳境を迎えているね。今季はMF長谷部誠(35)のEフランクフルト(ドイツ)が準決勝まで進み、決勝進出に王手をかけている。バルセロナのようなビッグネームこそいないけど、攻守にバランスの取れたチームで、第1戦でチェルシー(イングランド)と1―1で引き分けた。

 その中で、やはり長谷部の存在感は光っているよ。本職の守備的MF(ボランチ)ではなく、3バックのリベロで新たな才能を見せて、結果を積み重ねてきた。これは日本代表から引退したことと無関係ではないと思う。

 代表ではキャプテンとしてさまざまなところに気を配り、その中で自分の体調管理もしなければならなかった。ドイツと日本の往復でコンディションを落とし、所属クラブでポジションも失うという悪循環は欧州組の宿命というか、一番注意しなければならなかったことだろう。

 でも、その心配がなくなったことでパフォーマンスは向上した。代表引退でクラブ専念というスタイルは、どちらかというとこれまでの日本ではネガティブなものだったけど、長谷部は新しい道を後輩たちにも示してくれたと思う。

 9日(日本時間10日)のEL第2戦は敵地での厳しい戦いになるけど、何とか決勝の扉を開けてほしいね。(元日本代表FW)