ファン暴行ネイマールに身内からも批判 悲願バロンドール受賞へ漂う暗雲

2019年05月01日 16時35分

世界中から非難の的のネイマール(ロイター)

 サッカーのフランス1部パリ・サンジェルマンに所属するブラジル代表FWネイマール(27)が大きな代償を払うことになりそうだ。

 フランスカップ決勝レンヌ戦(4月27日)で敗れた後、表彰式に向かうスタンドで、挑発的な言葉をかけた男性ファンを口論の末に殴打した愚行は、世界中から非難の的に。被害男性が訴訟を検討中で出場停止が8試合にまで及ぶ可能性が指摘される中、身内からもネイマールに批判の矛先が向けられた。

 英「BBC」によると、パリSGのトーマス・トゥヘル監督(45)は「敗北の後に階段を上ることは、私やチーム全員にとって簡単ではない。だが受け入れなければならない。負けても我々は敬意を示さなくてはいけないんだ」と自制を求め「観客とケンカするということはあってはならない。絶対にダメだ」と強い口調で批判した。

 まさに四面楚歌のネイマールだが、騒動の拡大で悲願の実現にも影響が出てきそうだ。これまで「選手としてプレーする以上、取りたい気持ちはある」というフランスフットボール誌選定のバロンドール(世界年間最優秀選手賞)と、国際サッカー連盟(FIFA)の年間最優秀選手賞の受賞を目指しているが、こうもトラブル続きではサッカー関係者からの信頼も失いかねない。

 バロンドールの強力なライバルとなるバルセロナ(スペイン)のアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(31)やユベントス(イタリア)のポルトガル代表FWクリスチアーノ・ロナウド(34)らはピッチ外でも積極的な慈善活動などで高く評価されているだけに、蛮行ばかりが注目されるネイマールのイメージ悪化は避けられない。周囲の言葉に耳を傾けて“改心”できなければ、移籍してまで目指した世界ナンバーワンの座は遠のきそうだ。