フランス1部パリ・サンジェルマンのブラジル代表FWネイマール(27)のファンへの暴行が大きな波紋を広げている。フランスカップ決勝レンヌ戦(4月27日)で敗れた直後、スタンドの表彰台に向かう途中で20代の男性ファンと口論になって相手を殴打。ネイマールは自身のSNSで「悪い振る舞いだったか? そうだ。しかし黙っていることはできなかった」と暴行を認めた上で、男性によるチームメートへの侮辱発言が引き金になったと主張した。一方、フランス紙「レキップ」によると、殴られた男性は選手たちを侮辱したことについて否定し「唇を切って鼻血が出た」と被害を訴えて、訴訟を起こすことを検討しているという。地元紙「パリジャン」をはじめ複数のメディアは、今回の暴行でネイマールに最大5試合の出場停止処分が科される可能性があると報じた。

 ネイマールは、3月6日の欧州チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦のマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)戦で、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の判定に怒り心頭。自身のSNSに審判を侮辱する書き込みをし、欧州サッカー連盟から主催3試合の出場停止を科されたばかり。

 昨夏のロシアW杯では接触プレーの際、不自然な痛がり方を見せ、世界から疑問の声が噴出したが、トラブル続きのセレソンのエースは迷走から抜け出せるのか。