サッカー日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(63)は、27日に都内で発表したW杯アジア2次予選カンボジア戦(9月3日、埼玉)のメンバーの選考について、“ベテラン切り”の方針を改めて強調した。
 
 選考したメンバーについて一人ひとり説明した指揮官は、FW陣について「FW大久保(嘉人=33、川崎)は興梠よりも点を取っているが、我々が目指しているのは3年後のロシアだ。東アジアカップでも大久保や豊田が選ばれる可能性はあったが、20歳のFW浅野(拓磨=広島)を連れて行った。彼はこれからもっと成長するだろう」と得点王争いを繰り広げるベテラン勢の落選理由を説明した。
 
 5月の国内組合宿に大久保を招集するなどこれまではベテランにも目を向けていたが、今後は2018年のW杯本大会を見据えて若手をより重視していく方針だ。
 
 また、正守護神だったGK川島永嗣(32)が入らなかったことは「川島は残念ながらクラブを見つけられていない。近いうちに何らかの話はあると思うが。とにかく彼はクラブを見つけなければならない」と説明した。
 
 W杯アジア2次予選初戦シンガポール戦が引き分けに終わり、東アジアカップでも1敗2分けと公式戦でいまだに白星がないハリルホジッチ監督。カンボジア戦に向けて「2回目の言い訳はできない。我々は勝たないといけない。得点を取らないといけない」と不退転の決意を見せ、「本田と香川には違いを生み出してほしい」と両エースに大きな期待を寄せた。