日本代表の森保一監督(53)が、7月27日に行われた東アジアE―1選手権の韓国戦で右膝前十字靱帯断裂の重傷を負ったFW宮市亮(29=横浜M)と面会して直接激励したことを明かした。

 宮市は韓国戦で途中出場し、相手と接触した際に右ヒザを痛めて負傷退場。その後に右膝前十字靱帯断裂と診断された。

 2日に取材に応じた指揮官は「今回大けがになってしまったことは本当に残念で悲しいことが起きてしまったと思う。これまで何度も大けがに見舞われて、けがとの戦いの中でキャリアを積み重ねてきた。苦しい中ではい上がってきた選手なので、またこんなにつらいことが起きてしまうんだと思った」とまさかのアクシデントに悲痛な心情を語った。

 森保監督は7月30日の横浜M―鹿島戦(日産ス)を視察し、その場で宮市と面会。「私のところへ来てくれて少し話はした。彼に言ったことは『代表に来てくれて本当にいろんな意味を含めてありがとう』という感謝の言葉を伝えた」という。

 その理由は「彼が見せてくれた姿勢は本当にすばらしいものがあって、代表に彼が合流してチームのために自分が持っているすべてをささげるという姿勢を見せてくれた。どこのポジションでも、どのタイミングで試合に出ても、活動において日本代表としてまた戦えるという喜びを前面に出してくれて。彼の持っているすばらしいパーソナリティーを見せてくれた」とたたえた。

 今後宮市にはリハビリの日々が待ち受けているが「私も一緒に仕事をさせてもらった一人として、できるかぎりの応援をしていきたい」とサポートを約束した。

 不屈の宮市がまたピッチで躍動する姿に期待したいところだ。