アジアカップ開催権巡り日本―韓国の思惑絡み合う W杯以来の〝共催案〟急浮上も…

2022年06月25日 06時15分

開催権が返上された中国アジア杯の看板前をマスク姿で通り過ぎる北京市職員(ロイター)
開催権が返上された中国アジア杯の看板前をマスク姿で通り過ぎる北京市職員(ロイター)

 中国が開催権を返上した来年のアジア杯を巡り、日韓両国の間で複雑な思惑が絡み合っている。お隣の韓国は早々と代替開催の立候補を表明。国のトップが大号令をかけるなど招致に前のめりになっている。一方で、日本では2002年日韓W杯以来の〝共催案〟も浮上。両国の間で複雑な思惑が絡み合っている。

 アジア杯は当初中国で開催予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり開催を断念。アジアサッカー連盟(AFC)が代替開催地を募っている。

 日本サッカー協会の須原清貴専務理事は23日の理事会後の会見で「私どもも、さまざまな観点から現在検討している」と態度を保留。アジア最大規模の国際大会を招致するには時間的な制約など課題も多く、今月末の回答期限を前に立候補の判断を決めかねている。

 その一方で、アジアの宿敵韓国は早くも立候補を正式に表明。63年ぶりの開催を目指す韓国の熱気はすさまじく、同国紙「スポーツ朝鮮」は「尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の指示も導火線になった」と国のトップが直々に〝指令〟を出したと報じた。

 さらに同国メディア「デーリアン」も「ホームでアジア杯を開催できたら、2002年韓日W杯での4強神話を成し遂げたように優勝の可能性を高められる」とした上で「日本、カタール、UAE(アラブ首長国連邦)、オーストラリアが誘致の意思を持っているが、韓国が有利だろう」と鼻息が荒い。

 韓国がここまで力を入れるのは、今季のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメントが日本で集中開催となったことへの〝リベンジ〟の意味合いもあるからだ。同国紙「スポーツ東亜」は「韓国内でACLの集中開催を積極的に検討したが不発に終わった。代わりに日本で開催となったが、新型コロナ対策に〝保守的〟な日本では疲労度が相当ある」と恨み節。今度こそは韓国でという思いが強い。

 両国でさまざまな思いが錯綜しているが、日本協会の田嶋幸三会長は5月中旬に「また20年ぶりに共催とかっていうね」と日韓W杯以来となる〝タッグ〟の可能性も示唆している。日本は立候補するのか、それともまさかの共催はあるのか…。今後の動向に大きな注目が集まる。

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