日本サッカー協会(JFA)の須原清貴専務理事が、7月に開催される東アジアE―1選手権(茨城、豊田)における観客の声出し応援の方針を示した。

 6月に行われた森保ジャパンの4連戦では、外国人ファンを中心に声出しルールが守られない場面が目立ち、物議を醸した。

 東アジアE―1選手権では香港、中国、韓国と対戦する中、協会が声出しルールに関してどのように対応するのか注目が集まっている。

 23日の理事会後にJFAハウスで取材に応じた須原専務理事は「JFAとしましても、観客の皆さまの〝声〟は非常に大切な要素だと思っている。やはり観客の皆さまにお声を出していただくのが本当の日常だと思っている」と今後は声出しを解禁する方針を示した。

 ただ、解禁へ向けたロードマップは未定で「Jリーグもいろんなトライをしてテストをしながらいろいろと考えてやっている」とした上で「われわれとしては、代表戦の場合は基本的に満席にしていくことが大前提となっている。満席にしたうえで声出しをしていただける環境はまだ整っていると思っていない」と現時点での見解を示した。Jリーグでは観客の人数を制限した実証実験を行っている最中。代表戦は声出しルールの拙速な緩和よりも、直近の東アジアE―1選手権では感染対策を徹底しながらより多くの観客に足を運んでもらうことを優先する方針だ。

「そのあたりにつきましては、われわれとしては満席にしていきたい。その前提の中でどうなっていくのかを、自治体の皆さまと話し合いをしていきながら、皆さまに受け入れられる方法を考えていきたい」と説明した。

 国内組のサバイバルで注目を集める大会は、声出しの〝全面解禁〟はまだ難しそうだ。