ミス連発で危機感を募らせる日本代表の主将DF吉田麻也(サンプドリア)に、森保一監督(53)がゲキを飛ばした。

 吉田は14日のチュニジア戦で相手の先制点となるPKを献上するなど失点に直結するミスを連発。「シンプルに僕の個人的なミス。あれで試合を壊してしまった。万全のコンディションを作らないと、自分のポジションも危うい」と危機感を露わにした。

 チュニジア戦から一夜明けた15日に、大阪市内で取材に応じた森保監督は「キャプテンとしてチームをまとめる存在で特別なことをやってもらっているけど、まず一人の選手として自分のプレーをスタメンから出られるように見せることが大切だと思う」と選手としての実力を示すよう求めた。

 続けて「危機感を持つのは、選手としては当然の考え方。逆に、危機感を持つということは選手として正しいことなのかなと思っている」とした上で「自分のパフォーマンスが悪くて、キャプテンだから試合に出られるというふうには見ていないし、パフォーマンスがいいからこそ試合に出られる。そこはキャプテンであってもなくても変わりはない」。

 主将としての存在価値はありつつも、それによって選考などで特別扱いをすることはないと断言した。

「選手たちは自分のプレーを振り返って、敗戦やうまくいかなかったことを自分の責任と捉えて前に進もうとするところはありがたい」と吉田の危機感を〝歓迎〟した指揮官。チュニジア戦を糧にして復活した姿を見せられるか。