日本サッカー協会の田嶋幸三会長が、14日に行われたキリンカップ決勝チュニジア戦(吹田)で0―3の大敗を受けて、森保ジャパンに猛ゲキを飛ばした。

 田嶋会長は試合後に「試合開始からW杯に出場する国同士、決勝戦にふさわしい緊張感のある試合だった」と振り返ったうえで「後半、残念なミスが続いたが、これを教訓としてW杯で絶対に繰り返さないようにする必要がある」と失点を招いたDF吉田麻也の凡ミスなどを含め、厳しく評価した。

「チュニジアは日本をかなり研究と準備をしてきたことが伝わってきたが、こうしたことも含めてこれまでの全ての経験をW杯本大会で生かしていかなければならない」と本番までに今回の苦い経験を糧とするよう厳命した。

 そして「W杯まで残り5か月、日本代表の活動は7月のE―1選手権と9月の親善試合2試合を残すのみとなった。欧州のクラブでプレーする選手たちは、まずはしっかりと休んだうえで新シーズンでレギュラーとしてそれぞれのクラブで活躍してほしい。Jクラブに所属する選手たちは、JリーグやE―1選手権で活躍してカタールへの切符を獲得してほしい。どこでプレーするにせよ、練習や試合で高い意識を持って高いレベルに挑戦し続けることが、世界との差を縮める唯一の手段。変則的に開催されるカタールワールドカップは準備期間が少なく、日々、自分自身でレベルを上げていくかが重要になってくる。選手たちの挑戦に期待している」と選手たちに奮起を促した。