サッカー日本代表GK権田修一(33=清水)が危機感を募らせている。
6日に行われた国際親善試合のブラジル戦(国立)でフル出場した権田は、FWネイマール(パリ・サンジェルマン)の強烈なミドルシュートなどを次々とセーブ。PKを決められ0―1で敗れたものの、必死にゴールを守り抜いた。しかし、7日のオンライン取材では「今回のブラジル戦はW杯をみんなでイメージして、W杯の初戦がドイツ戦なので強豪国と戦うことをイメージしていたところで言うと、勝ち点0だったということが全て」と厳しめに語った。
会場の国立競技場には、改築後最多となる6万3638人の観客が詰めかけた。ところが、日本よりもブラジルを見に来た観客が一定数いたのも事実。権田は「個人的に正直結構悲しかった」と切り出した上で、複雑な心境を明かした。
「日本人の方でブラジル代表のユニホームを着てスタジアムに来て、日本のホームのスタジアムで応援するという状況になってしまったのは、僕らがまだまだ日本サッカーを発展させないといけないということ。例えばイタリア対ブラジルでイタリア人がブラジルのユニホーム着て応援することなんてない。日本サッカーがこれからもっと成長していく上で、やっぱり日本代表の試合では日本代表を応援するという文化をこれから作っていかないといけない」
プレーはもちろん、人気面でも大きな差を痛感。やはり王国の壁は高かったようだ。