サッカー日本代表DF中山雄太(25=ズウォレ)は、かつてのチームメートとお互いを高め合っている。

 今回の代表合宿初日には、柏時代にプレーしたFW伊東純也(28=ゲンク)と居残りで1対1の練習を行う場面が見受けられた。4日のオンライン取材では「(あの練習をするタイミングは)純也君の気分次第ですが…」と苦笑いを浮かべながらも「僕自身純也くんとやることで間違いなく得るものはたくさんある。ドリブルのレベルが本当に高いと思っているので」と感謝の言葉を口にした。

 伊東のスタイルが中山にとって、大きなプラスになっている。「右利きの右サイドは稀有な存在だと思うし、スピードも海外の選手と比べても速い方だと思うので、そんな選手と練習できるのはポジティブな部分だと思う。それに対してどう対処していくかっていう引き出しが増えてきた」と納得の表情。日本屈指のスピードスターと接する中で、中山も成長を遂げた。

 6日には国立競技場でブラジルと対戦する。厳しい戦いが予想されるとはいえ「強豪国との試合では、相手をリスペクトしすぎないことが大事」と強調。二人三脚で培ったスキルを難敵相手に発揮してみせる。